(前)
 
初めて含羞草という品種を知ったのは、幼稚園の近くの公園で友達と遊んでいる時だった。その時、荒々しい雑草の中で、控えめに頭を垂れ、身を縮める内向的な小さな草が、私の目を引いた。愛らしい姿に同情が湧き、守りたかった。
 
そこで、四歳の私はわくわくした小さな手を伸ばした。ちょうど小さな草を抜こうとしていた時、軽く触れると小さな葉が閉じ。 まるで思わず触れられた心を持つ少女のように、自分の恥ずかしさに気づき、とても可愛らしかった。 これが反応する植物に出会った初めての経験だったので、しっかりと含羞草の体をいじくり回した。

「ひらく、とじる、ひらく、とじる...」
 
幼稚園の先生が公園に連れて来る度、他の友達はブランコに乗ったり、サッカーボールを蹴ったりして忙しかったが、私だけが公園の一角にひとり、含羞草を独占していた。愛らしく、世間知らずの含羞草...

しかし、ある日、含羞草は反応しなくなった身体に触ったり無感覚のようだった。
 
「怒らせたのだろうか？私のこと嫌いになった？もう私に興味がなくなったのでしょうか？」
 
ちょっと悲しかった、すぐに含羞草のことを忘れ。いつか含羞草になるまで、やっとの苦しみが分かりました。

(後)

3月から4月には桜が満開になります。草が生い茂り、コウライウグイスが飛び交います。桜は自分の美しさを過度に強調したくありませんが、生来の気質は人々を自然の驚異的な細工に驚かせます。通行人は皆足を止めて桜の美しさを鑑賞していました。私は桜が好きなわけではないので、ピンク色の花の海で泳ぎたくなります。その美しさは、楊貴妃に負けず劣らず桜も華やかですが、木場公園の桜の海では、背後に隠れていた「閉月羞花」に惹かれました。

 

黄色い含羞草は主張せず、示さず、明らかにしません。その黄色は、春の夜のような華やかさではなく、あえて世俗的な色を避け、温かみを感じさせる淡い黄色で、とても控えめで控えめな色です。含羞草は世間の注目を望んでいませんが、自分を評価してくれる目を静かに待っています。

私は石畳の上に立って、どこまでも広がるおとなしい含羞草を見上げて、長い間迷っていました。身を乗り出して見ていたかったが、わずかに風で含羞草が弱く揺れ、体よく断られた。肌と肌の接触を必要としない愛の追求です。ただ非人間的な世界に留まり、純粋で自分の愛にある花でありたいと願っています。